満面の笑みを浮かべる女子生徒のモノクロ写真と、縦書きの企業声明文を配置した全面広告。
満面の笑みを浮かべる女子生徒のモノクロ写真と、縦書きの企業声明文を配置した全面広告。

教育の未来と企業の志を紡ぐ「EDIX(教育総合展)」向けブロードシート広告デザイン・企業ブランディング

プロジェクトの概要とデザインにおける挑戦

株式会社インフィニテックが「エデュケーションエキスポ(現:EDIX 教育総合展)」への出展に合わせて制作した、新聞・機関誌および配布用の全面広告デザイン、および企業ブランディングのトータルディレクションを担当しました。 クライアントは、PC教室用授業支援システム「AdvantageClass」や、暗号化金庫を内蔵したセキュリティシステム「A-LOCKY.net」などを自社開発する、教育ソリューション分野のリーディングカンパニーです。 展示会期の広告における最大の挑戦は、数あるIT製品の機能訴求に埋没することなく、インフィニテックという企業の「教育に対する真摯な哲学」と「開発思想の根底にある願い」をステークホルダーへ深く浸透させ、単なるサプライヤーを超えたビジネスパートナーとしての強力なポジショニングを確立することにありました。

デザインの「なぜ」を導くエモーショナル・アプローチと紙面設計

ICT製品の広告にありがちな、機能解説や操作画面のスクリーンショットをあえて排除する大胆なクリエイティブ戦略をとりました。 紙面の上半分を贅沢に使用し、大空の下で未来を見つめながら満面の笑みを浮かべる女子生徒のモノクロ写真を配置。 白と黒の階調のみで表現されたこの純粋なポートレートは、展示会場や誌面において圧倒的な視覚的コントラストを生み出し、読者の視線を釘付けにします。 キャッチコピーとして冠した「笑顔の先にあるもの。」というメッセージは、インフィニテックのシステムが目指す究極のゴールが「教員の働き方改革による授業準備時間の創出」であり、その結果として「生徒が生き生きと創造力を発揮できる社会の実現」であることをストレートに宣言しています。 このビジュアルアイデンティティにより、製品スペックの比較競争から一線を画した、情緒的かつ強固なブランドロイヤリティを醸成しました。

ロジカルなタイポグラフィと企業姿勢を伝える情報アーキテクチャ

紙面の下半分には、静謐で視認性の高い明朝体を用い、企業のミッション・ステートメント(声明文)を美しく整列した縦書きのグリッドレイアウトで配置しました。 文章の中では、授業支援ソフトウェアや情報セキュリティを通して「きみたちの創造力をかき立てる授業のお手伝い」をすること、 Christ「学校にかかわるすべての人たちのプライバシーや大切なデータを守る」ことが企業の使命(コアビジネス)であると語りかけています。 最下部には、ロゴマーク、コーポレートURL、東京本社および米沢事業所(R&D)のアクセス情報、サービス窓口のフリーダイヤルを秩序正しくインデックス化し、エンタープライズ領域における「揺るぎない信頼性と誠実さ」を視覚的に担保。右から左へと視線が自然に流れる情報アーキテクチャにより、エモーショナルな共感からロジカルな企業認知へとシームレスに繋げるグラフィックデザインを徹底しました。

広告デザインおよびブランド構築における4つのコア・アプローチ

  • 本質的なベネフィットを伝えるストーリーテリング:製品のスペックではなく、システム導入後の「生徒の笑顔」という本質的な価値を全面に押し出すビジュアルコミュニケーション。
  • 視覚的ノイズを削ぎ落としたモノクローム表現:あえて色彩を排除したモノクロ写真を大胆に用いることで、読者の想像力をかきたて、企業のメッセージ性や哲学を純化させて伝える表現手法。
  • 信頼性を担保する端正なエディトリアルレイアウト:縦書きのステートメントと十分なホワイトスペース(余白)を組み合わせることで、公共教育に関わる企業としての高い品格と誠実さを構築。
  • 展示会からWeb・実務へ繋ぐ一貫したアイデンティティ:ポスターやカタログ(AdvantageClass)、UIデザイン等で培った高いブランド水準を統合し、BtoB展示会での確実な認知拡大とリード獲得を支援。

デザインの成果と今後の展望

「笑顔の先にあるもの。」という確固たるテーマのもとに制作されたエデュケーションエキスポ向け広告は、出展ブースへの集客に多大な貢献を果たしただけでなく、内田洋行や日本ユニシスをはじめとする主要なビジネスパートナーや全国の教育関係者に対し、インフィニテックのブランド価値を決定づけるマイルストーンとなりました。 単に「便利なツールを作る会社」ではなく、「次世代の教育インフラを共に創るパートナー」として認知された効果は絶大です。 現在、開発元の体制は株式会社プリバテックへと発展的に統合され、通信, センサ, 画像処理技術といったより高度なハード・ソフト融合領域へと技術支援サービスを拡大していますが、この広告プロジェクトで追求した「企業の志を美しいビジュアルへと翻訳する」ブランディングの思想は、教育DXやシステム開発が多様化する現代においても、ユーザーと深い信頼関係を結ぶための変わらぬ原点として機能し続けています。
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