

国際物流のスタンダードを体現する、信頼と機能性のインターフェース構築
本プロジェクトは、リコーグループの物流中核を担っていたリコーロジスティクス株式会社(現:SBSネクサード株式会社)の公式サイト(日本語版・英語版)における、2004年度の全面的なWEBデザイン・UI/UX設計を担当したものです。 当時の物流業界において、WEBサイトは単なる会社概要の提示に留まらず、企業の透明性や環境への取り組み(CSR)、そしてグローバルな競争力を示す重要な戦略拠点へと進化していました。 本デザインでは、「国際標準のトータル物流」というタグラインを視覚的に裏付けるため、情報の構造化とプロフェッショナルな視覚表現の両立を徹底しました。物流の動的なイメージと、大手企業としての規律あるビジュアル設計
メインビジュアルには、夕刻の高速道路を走るトラックの光跡を採用し、24時間止まることのない物流のダイナミズムと迅速性を象徴させています。 また、リコーブランドの象徴であるコーポレートカラーのレッドをアクセントとしつつ、ベースカラーには深いネイビーやグレーを用いることで、精密機器輸送も手掛ける同社に相応しい「堅実さ」と「高い技術力」を表現しました。 特に注力したのは、多岐にわたる事業内容と最新ニュースを整理し、ユーザーが目的の情報へ迷わず到達できるナビゲーション設計です。 ヘッダーには「事業内容」「会社案内」「CSR経営」といった主要項目をシンプルに配し、右上の言語切り替え(English)への動線も確保。グローバルユーザーに対してもストレスのないインターフェースを提供しました。データビジュアライゼーションによるCSR活動の可視化
本サイトの大きな特徴の一つが、環境経営や品質管理に関する詳細な情報発信です。 物流企業として避けては通れない「大気汚染防止活動」や「燃費改善」の取り組みを、単なるテキスト説明ではなく、直感的なグラフを用いたデータビジュアライゼーションによって表現しました。 燃費の推移やコスト削減実績を3Dの棒グラフや折れ線グラフで示すことにより、同社の環境負荷低減に対する誠実な姿勢と具体的な成果を一目で理解できるよう設計しています。 これは、ステークホルダーに対する透明性の確保だけでなく、WEBサイトを通じて企業の社会的責任(CSR)をブランド価値へと昇華させる戦略的な試みでした。UI/UXデザインにおける主なアプローチ
- 階層構造の最適化:膨大な事業領域(運送、倉庫、リサイクル、通関等)を論理的に分類し、初見のユーザーでも全体像を把握しやすいサイトマップを構築。
- アクセシビリティへの配慮:フォントサイズやコントラスト比に配慮し、幅広い年齢層やビジネスデバイスからの閲覧に耐えうるユニバーサルなデザインを採用。
- 情報の即時性:「新着情報」と「お知らせ」をサイドバイサイドで配置し、社内部活動の成果から経営上の重要な告知まで、情報の優先順位を明確化。
- ブランドの一貫性:リコーグループとしてのアイデンティティを保ちつつ、物流専業会社としての専門性を際立たせるための独自のビジュアルトーンを確立。
時代の変化に対応するデジタル・ブランディングの礎
2004年当時のWEBデザインにおいて、情報の網羅性と洗練されたビジュアル、そしてデータによる信頼性の提示をこのレベルで融合させたことは、クライアントのデジタルプレゼンス向上に大きく寄与しました。 現在、同社はSBSネクサード株式会社として、さらなる物流のイノベーションを推進されています。 本プロジェクトで培った「企業の想いを論理的な構造と視覚表現に落とし込む」というデザイン思考は、私の制作活動における重要なバックボーンとなっています。 大規模なコーポレートサイトにおいて、ブランドの品位を保ちながら機能性を最大化させる、UI/UXの本質を追求した事例です。■ 本WEBサイトに掲載されている、会社名、商品名、サービス名、ブランド名、ロゴマーク、サービスマーク、スローガン、キャッチコピー等の著作権・商標権は、各権利所有者に帰属します。■ 本コンテンツは、著者の制作実績およびスキルの紹介を目的として掲載しており、権利を侵害する意図はございません。■ 制作実績のうち、直接取引以外の案件につきましては、広告代理店、コンサルティング会社、制作会社等のパートナー企業様との提携、あるいは仲介による制作実績となります。■ 本ポートフォリオへの掲載に問題がある場合は、お手数ですがお問い合わせフォームよりご連絡ください。迅速に対応をさせていただきます。