鮮やかなパープルのカテゴリー色とボディのモノトーンがコントラストを成すヴィザジストのトップ画面
鮮やかなパープルのカテゴリー色とボディのモノトーンがコントラストを成すヴィザジストのトップ画面
ブルーのテーマカラーと4カラムの端正なレイアウトで占いコンテンツを構造化したホロスコープ画面
パープルのヘッダーが連動し、作品写真をグリッドシステムで引き立てたヘアカタログ画面

フルFlashのインタラクションと顧客第一主義が融合する「visagist website 2001」の体験設計

インターネットの商用利用が本格化し、デジタル空間での新しい表現手法が模索されていた2001年。 理美容業界において、顧客一人ひとりの個性を最大限に引き出す「ヴィザジズム(顔の造形心理学に基づくトータルビューティー提案)」の普及を目指す「ヴィザジスト(現:一般社団法人ヴィザジスト協会)」の公式WEBサイトを制作しました。 本プロジェクト「visagist website 2001」は、当時最先端の技術であった「Flash」を全面に採用し、同組織のブランディング、UI/UXデザイン、およびWEBサイト構築を一貫して担当した事例です。 本稿では、プラットフォームの骨格となる「トップページ」、独自の診断ロジックを展開する「ホロスコープのページ」、そして技術力を可視化する「ヘアカタログのページ」の主要3面をもとに、その設計思想を紐解きます。 本サイトの構築における最大のミッションは、「ヴィザジズム」という先進的な美学・哲学を、理美容業界のプロフェッショナル(技術者)と一般顧客層の双方に正しく認知させ、相互研鑽と自己表現のプラットフォームとして機能させることにありました。 静的なHTMLだけでは表現しきれない動的な世界観を伝えるため、フルFlashならではの滑らかなインタラクションと、厳格なインフォメーションアーキテクチャ(情報設計)を高度に融合させたインターフェースを定義しました。

フルFlashの動的演出、カラーコーディング、機能的モノトーンの三位一体

メイクアップアーティストや顔の専門家を意味する「visagist」の名を冠するサイトとして、トーン&マナーには直感的な使いやすさと、最先端技術がもたらすエモーショナルな美意識の両立が求められました。 デザインの根拠としたのは、フルFlashによる動的な時間軸のコントロールと、色彩による情報のセグメンテーション(分類)です。 画面上部に配置されたグローバルナビゲーションには、パープル、オレンジ、ブルーといったビビッドなアクセントカラーを配し、各カテゴリーを視覚的に記号化(カラーコーディング)。 ユーザーがメニューを選択すると、フルFlashならではの滑らかなモーションとともにサイト全体のテーマカラーがダイナミックに連動・展開します。 「今、自分がサイト内のどのカテゴリーを回遊しているのか」をユーザーに直感的に認識させる優れたコンテクストUIを確立しました。 一方で、主役であるポートフォリオ写真やテキスト情報が集約されるボディエリア(コンテンツ領域)は、あえて背景を白、文字を黒やグレーとしたノイズレスなモノトーンを基調に採用しています。 Flashのダイナミックな動きや色彩による高揚感を演出しつつも、ヘアスタイルやメイクの色彩、人の顔(造形)が持つ本来の魅力を邪魔しないよう配慮し、圧倒的な可読性とビジュアルの再現性を担保しました。

下層ページにおけるインテント別のインタラクション設計

トップページからシームレスに変容する各下層ページでは、ユーザーの行動目的(インテント)に特化した明確な情報整理を行っています。 「ホロスコープのページ」では、顔の造形心理学に基づく診断や占いロジックをスムーズに体験できるよう、端正な4カラムのレイアウトを採用。 Flash特有のインタラクティブな要素を取り入れつつも、視線誘導を意識したグリッド配置により、学術的で読み応えのあるテキストの認知負荷を最小限に抑え、熟読性を向上させました。 また、ヴィザジズムの思想を体現する「ヘアカタログのページ」のUI設計では、クリエイティブな作品写真の一覧性と実用性を徹底検証しました。 ヘアスタイルのディテールや技術解説のテキストを、視認性の高いグリッドシステムに沿って美しいカード状に構造化。 2001年というWebの黎明期において、単なる画像の羅列に留まらない、フルFlashの技術的ポテンシャルを活かした機能的かつ論理的なポータルUIを完成させました。

「visagist website 2001」におけるUI/UXデザインのコア・バリュー

組織のアイデンティティをデジタル空間に確立するにあたり、徹底した専門的アプローチは以下の通りです。
  • 最先端のフルFlash技術によるエモーショナルな体験設計:タイムラインに基づいた滑らかなモーションと遷移を実装し、静的ページでは不可能な没入感のあるUXを提供。
  • 色で情報を記号化するカラーコーディングシステム:カテゴリー別にビビッドな色彩を割り当て、Flashの動的演出と連動させることで直感的なナビゲーションを構築。
  • 写真とテキストを引き立てる機能的モノトーンのボディ:コンテンツ領域の色彩を最小限に抑えることで、ヘアカタログの作品写真や理論解説の視認性を極限まで向上。

技術と哲学を繋ぎ、時代を超えて色褪せないコンセプトデザイン

「visagist website 2001」のWEBサイト構築は、表現手法の選択(フルFlash)と情報構造の整理(カラーコーディング・モノトーンボディ)が、すべて「ヴィザジズムの思想を伝える」という目的に向かって論理的に組み立てられた好例です。 どれだけ技術が進化しても、ブランドが持つ独自の思想や哲学(なぜ)を深く紐解き、正確な構造と最適なビジュアルへと落とし込むアプローチは、現在のモダンなWebプラットフォーム構築における体験設計の原点そのものです。 MARZ DESIGNでは、単に流行のテクノロジーやビジュアルを追うのではなく、クライアントが持つ本質的な価値や提供するベネフィットを深く理解し、ビジネスの成長に直結する「根拠のあるデザイン」を一貫して提供しています。 独自の思想を持つ各種協会の公式サイトから、高い実用性が求められるブランドサイトのリニューアルまで、ユーザーの心に深く刺さる体験設計をワンストップでサポートいたします。
■ 本WEBサイトに掲載されている、会社名、商品名、サービス名、ブランド名、ロゴマーク、サービスマーク、スローガン、キャッチコピー等の著作権・商標権は、各権利所有者に帰属します。■ 本コンテンツは、著者の制作実績およびスキルの紹介を目的として掲載しており、権利を侵害する意図はございません。■ 制作実績のうち、直接取引以外の案件につきましては、広告代理店、コンサルティング会社、制作会社等のパートナー企業様との提携、あるいは仲介による制作実績となります。■ 本ポートフォリオへの掲載に問題がある場合は、お手数ですがお問い合わせフォームよりご連絡ください。迅速に対応をさせていただきます。