






プロジェクトの概要:アパレル大手の多角的なブランド像を統合するWebデザイン
本プロジェクトは、日本を代表するアパレル企業である「株式会社ワールド(WORLD CO., LTD.)」のコーポレートサイトにおけるコンセプトデザイン制作です。 2004年当時のWebデザインシーンにおいて、企業としての信頼性と、ファッションブランドが持つ創造性をいかにデジタル空間で両立させるかを追求しました。 ワールド社は、UNTITLED、TAKEO KIKUCHI、OZOC、OPAQUEといった多様なブランドを傘下に持ち、事業持株会社としてブランド事業、デジタル事業、プラットフォーム事業をグローバルに展開しています。 この多面的な企業活動を一つの「入り口」に集約するため、ブランディングからUI/UX設計、Webデザインまでを一貫して担当しました。デザインコンセプト:ダイナミズムと洗練の融合
デザインの核としたのは、ファッション業界が持つ「変化の速さ」と、大手企業としての「盤石な構造」の可視化です。 メインビジュアルには、力強いポートレートやテクスチャを大きく配置し、ユーザーがサイトにアクセスした瞬間にファッションの持つ熱量を感じられるよう設計しました。 一方で、ナビゲーションシステムにおいては、株主・投資家、プレス、一般顧客、ビジネスパートナー、採用希望者といった、属性の異なる多様なステークホルダーが迷うことなく目的のコンテンツに辿り着けるよう、情報の整理(インフォメーション・アーキテクチャ)を徹底しました。- タイポグラフィとビジュアルの調和: 繊細なセリフ体やスタイリッシュなサンセリフ体を使い分け、伝統的な企業姿勢と現代的な感性を表現。背景のグラフィックと重なることで奥行きを生むレイアウトを採用しました。
- ユーザビリティを追求したインターフェース: 左サイドに固定されたクイックロケーターや、明快なカテゴリー分けを施したメニューパネルにより、深い階層構造を持つコーポレートサイト特有のストレスを軽減。
- ブランドアイデンティティの象徴としての「W」: 背景に大きくあしらわれた「WORLD」の頭文字である「W」の曲線は、グループの繋がりと、止まることのない成長を象徴するメタファーとして機能させています。
- 色彩設計による視認性の向上: 白を基調とした清潔感のあるベースに、コントラストの強い画像や彩度の高いカラーを部分的に配することで、情報の優先順位を直感的に判別できるよう配慮。
UI/UXにおける「思考の根拠」
当時の制作において最も重視したのは、「ファッション誌をめくるような高揚感」と「ビジネスツールとしての機能性」の最適解を見つけることでした。 単なる情報の羅列ではなく、美しいビジュアルを背景に配置したフルブラウザ的なアプローチを取り入れつつ、テキストコンテンツの可読性を損なわないよう、透過レイヤーや精密な余白設定(ホワイトスペース)を多用しています。 また、ニュース項目の日付表記やリンク箇所のロールオーバー効果など、細部のインタラクションにまで気を配ることで、ユーザーに対して「常に更新され、生きている企業サイト」という印象を植え付けることを狙いました。2004年から現在に続く、デジタルブランディングの原点
この2004年のコンセプトデザインは、後のデジタル戦略における基盤となる、ワールド社の「多様性と統合」というアイデンティティを形にしたものです。 トレンドが激しく移り変わるファッション業界において、普遍的で飽きのこないグリッドシステムと、感情を揺さぶるエモーショナルなビジュアル表現のバランスを追求した結果、時代を経ても色褪せない、ブランドの核を突いたWebデザインとなりました。 本プロジェクトを通じて得られた、複雑なビジネスモデルをシンプルかつ美しく構造化する知見は、現在のUI/UX設計における私の大きな強みとなっています。■ 本WEBサイトに掲載されている、会社名、商品名、サービス名、ブランド名、ロゴマーク、サービスマーク、スローガン、キャッチコピー等の著作権・商標権は、各権利所有者に帰属します。■ 本コンテンツは、著者の制作実績およびスキルの紹介を目的として掲載しており、権利を侵害する意図はございません。■ 制作実績のうち、直接取引以外の案件につきましては、広告代理店、コンサルティング会社、制作会社等のパートナー企業様との提携、あるいは仲介による制作実績となります。■ 本ポートフォリオへの掲載に問題がある場合は、お手数ですがお問い合わせフォームよりご連絡ください。迅速に対応をさせていただきます。