パンフレット表面:オーセンテック株式会社のバリ取り機・板金洗浄機の魅力を伝えるハンドアウトデザインの事例紹介。
パンフレット表面:オーセンテック株式会社のバリ取り機・板金洗浄機の魅力を伝えるハンドアウトデザインの事例紹介。
パンフレット中面:オーセンテック株式会社のバリ取り機・板金洗浄機の魅力を伝えるハンドアウトデザインの事例紹介。

「本物」の技術を可視化する——製造現場のボトルネックを解消するブランディングと三つ折りハンドアウト設計

神奈川県相模原市を拠点に、板金加工業界の自動化を牽引するオーセンテック株式会社様の製品ハンドアウト(三つ折りパンフレット)のデザインを担当いたしました。 同社は「本物・誠実・信頼」を意味する「Authentic」と「Technology」を社名の由来としており、アンリツ製タレットパンチプレスのメンテナンスで培った高度な技術力を背景に、自社開発のバリ取り機「AuDeBu」シリーズを展開しています。 本プロジェクトでは、単なる製品スペックの紹介にとどまらず、同社が掲げる「製造現場のボトルネックをなくす」というミッションをいかに直感的に、かつ信頼感を持ってターゲットに届けるかを主眼に置いてデザインを構築しました。

デザインの意図:課題解決のストーリーを視覚化する

製造業における展示会や営業活動において、ハンドアウトは顧客の手元に残り、社内検討の材料となる重要なツールです。 今回のデザインでは、表面に「ボトルネックの解消」を象徴するインパクトのあるビジュアルを配置し、中面ではその解決策としての製品群と、導入による生産性向上(300%アップ)の根拠をロジカルに展開しています。 特に注力したのは、複雑な製造工程における「バリ取り・洗浄行程」が最大の滞留ポイントであることを示すプロセス図の構築です。 CAD設計から曲げ、溶接、仕上げに至るまで、板金加工の全容を俯瞰できるインフォグラフィックを作成することで、オーセンテック様の製品がどのフェーズで付加価値を生むのかを、専門知識を持つ設計者や工場経営者に対して瞬時に伝える構成としました。

ブランディングにおけるデザインのポイント

  • 象徴的なメインビジュアル:ワインボトルのネックに「X(解消)」を重ねたグラフィックを採用。「ボトルネックをなくす」というキャッチコピーを視覚的に強調し、課題解決への強い意志を表現しました。
  • 信頼を裏付けるヒストリー設計:25年以上にわたるメンテナンス実績と、旧アンリツ製TPPのサポートを継続する「誠実さ」を年表形式で掲載。技術集団としての出自を明確にすることで、新製品に対する信頼性を担保しています。
  • 製品の「質感」を伝えるディテール:AuDeBu1000 MPFの美しいヘアライン加工や高品質なR面取りなど、加工精度の高さを想起させるクリーンで機能的なレイアウトを採用。清潔感のある白を基調に、ブランドカラーをアクセントとして使用しました。
  • UXを考慮した情報整理:三つ折りという形状を活かし、広げるステップに合わせて「理念(表面)→歴史と信頼(裏面)→具体的なソリューション(中面)」という順序で理解が深まるよう、情報の優先順位を整理しました。

デザインが繋ぐ技術と信頼

オーセンテック様の強みは、長年の現場対応で蓄積された「お客様の『困ったな』を解決する力」にあります。 今回のハンドアウトデザインでは、その「誠実なテクノロジー」を、一貫性のあるブランディングと論理的なビジュアルコミュニケーションによって形にしました。 UI/UXデザインの知見をグラフィックデザインに応用し、読み手が迷うことなく情報の核心に到達できる設計を行うことで、同社の認知度向上と、製造現場における自動化の推進に寄与することを目指しています。