AutoCAD 2000体験版配布用パッケージ(POWER CD-ROM)の表紙。黄金比に基づいた知的で揺るぎない安定感と、建築・製造のプロツールに相応しい規律を紙面上に具現化したデザイン。
AutoCAD 2000体験版配布用パッケージ(POWER CD-ROM)の表紙。黄金比に基づいた知的で揺るぎない安定感と、建築・製造のプロツールに相応しい規律を紙面上に具現化したデザイン。
AutoCAD 2000パッケージの展開図。グローバルガイドラインを厳格に維持しながら、和文タイポグラフィの微調整を断行した日本市場向けの高度なローカライズデザイン。
ディスクをパッケージのスリットに出し入れする様子。開封の儀式を含めた製品体験への期待感を醸成する、機能的かつ触覚に訴えるパッケージ構造の設計。
AutoCAD 2000パッケージの裏面。プロダクトの信頼性を象徴する視覚言語と、配布物としての物理的な堅牢性を両立させ、ブランド価値を毀損しないデザイン。
Trial Version(製品体験版)パッケージの展開図。情報の削ぎ落としにより、AutoCAD 2000の革新性を端的なビジュアルとコピーで際立たせる情報設計の実践。
Trial Versionディスクをパッケージに収納する様子。展示会や店頭での配布を想定し、持ち帰る際の利便性とディスクの保護性能を追求した機能的なパッケージ・エンジニアリング。
AutoCAD 2000 Trial Versionパッケージの表紙。「製品を手に取る」瞬間から「体験が始まる」までの一連のプロセスをデザインした、ユーザー体験(UX)を起点としたパッケージデザイン。

AutoCAD 2000 パッケージデザイン・アートディレクション

世界標準のCADソフトウェア「AutoCAD 2000」の体験版配布用CD-ROMおよびパッケージの制作。 グローバルブランドであるAutodeskのアイデンティティを日本市場のコンテキストへと最適化し、ユーザーが「製品を手に取る」瞬間から「体験が始まる」までの一連のプロセスをデザインしました。 プロダクトの信頼性を象徴する視覚言語と、配布物としての物理的な堅牢性を両立させることで、ブランド価値の毀損を防ぎつつ、新規ユーザーの獲得を強力に支援しています。

ブランディングの昇華と体験の設計

  • 黄金比を基盤とした視覚的安定: 誌面およびパッケージのレイアウトに黄金比を採用。建築・土木・製造のプロフェッショナルが使用するツールに相応しい、知的で揺るぎない安定感と規律を紙面上に具現化しました。
  • 触覚に訴えるパッケージ・エンジニアリング: 展示会や店頭での配布を想定し、持ち帰る際の利便性とCD-ROMの保護性能を追求。開封の儀式を含めた「製品体験への期待感」を醸成する、機能的なパッケージ構造を設計しています。
  • グローバルガイドラインの高度なローカライズ: 本国のブランドトーンを厳格に維持しながら、和文タイポグラフィのカーニングやウェイトを微調整。日本語特有の読みやすさと、オートデスク製品等とも共通するデジタルブランドの洗練を融合させました。
  • プロダクトの本質を伝えるエディトリアル: 膨大な機能群の中から「AutoCAD 2000」の革新性を象徴する要素を抽出し、端的なビジュアルとコピーで構成。情報を削ぎ落とすことで、ツールのポテンシャルを際立たせる情報設計を行っています。

クリエイティブの総括

本プロジェクトにおける課題は、単なる「翻訳」ではなく、ブランドの魂を日本のユーザーへ伝承することにありました。 1990年代のデジタルツール黎明期において、手に取れる「物質(パッケージ)」を通じてソフトウェアの「価値(体験)」を伝えたこのアプローチは、現在のMARZ DESIGNが掲げる「ユーザーに届くデザイン」の原点となっています。