フラワーショップ「ルーモアズ」Webサイトのトップページ全体像。上部の美しい花のビジュアル、店舗紹介、多岐にわたる「花のスタイル」カテゴリーのグリッド表示、ブログ、フッターまで、一貫したトーンで構成。
フラワーショップ「ルーモアズ」Webサイトのトップページ全体像。上部の美しい花のビジュアル、店舗紹介、多岐にわたる「花のスタイル」カテゴリーのグリッド表示、ブログ、フッターまで、一貫したトーンで構成。
「ルーモアズ」Webサイトの「フラワーアレンジメント」カテゴリーページ。洗練されたアレンジメント作品がグリッド状に並び、それぞれのサムネイルに管理番号が振られた、視認性と選択性を重視したデザイン。

Rumours website 2017:プロフェッショナルが認める「花の造形」を可視化するブランディングとUI設計

1993年の設立以来、恵比寿(東京都渋谷区)の地で「業界人御用達の花屋」として確固たる地位を築いてきた有限会社ルーモアズ。 ミュージシャン、クリエイター、ファッション関係者といった、美意識に対して極めて厳しい「プロ」たちから絶大な信頼を寄せられる同店のWebサイト再構築において、最大のミッションは「実店舗のアナログな高揚感と、デジタル上の利便性をいかに高次元で融合させるか」にありました。 映画やTVコマーシャル、展示会といった華やかな表舞台の裏側を支え続けてきたルーモアズの技術力を、一般のお客様にも直感的に伝えるためのビジュアル・アイデンティティを確立。 単なる店舗紹介を超え、一目見ただけで「ここなら間違いない」と感じさせる信頼感の醸成をデザインの根拠としています。

「選ぶ楽しみ」を損なわない、あえてEC化しないことによる体験価値の最適化

本プロジェクトでは、近年の潮流である「フルオートメーションのECサイト」という選択肢をあえて排除しました。 それは、ルーモアズが大切にしている「お客様一人ひとりの要望に応えるライブ感」を損なわないための戦略的判断です。 実店舗のオペレーションとシームレスに繋がるUX(ユーザーエクスペリエンス)を第一に考え、以下のポイントを軸に設計を行いました。
  • 12カテゴリー、数百点に及ぶ「花のスタイル」アーカイブの構築: フラワーアレンジメントからウェディング、スタンド花、さらにはお別れ会や楽屋花まで、12のカテゴリーに分類された膨大な作品実績を掲載しました。これは単なるギャラリーではなく、言語化しにくい「花のイメージ」をユーザーと共有するための強力なコミュニケーションツールとして機能します。高精細なビジュアルをグリッドレイアウトで配置することで、直感的にルーモアズの造形美を把握できるインターフェースを実現しました。
  • 対話を重視した、メールベースのオーダーシステムの実装: あえて定型のカートシステムを採用せず、詳細なニュアンスを伝えられるメール注文形式を採用しています。これにより、贈る相手のイメージや用途に合わせた「フルオーダーメイド」の質をWeb経由でも維持することが可能となりました。デジタル完結ではなく、その先にいる「花のプロ」との対話を想起させる導線設計により、ミスマッチを防ぎ、顧客満足度の向上を図っています。
  • Instagramとの動的な連携による、鮮度の高い情報発信: 日々刻々と変わる季節の花々や最新の制作事例をリアルタイムに伝えるため、InstagramのAPIを活用したフィード表示を統合しました。固定化されがちなWebサイトのコンテンツに常に「今」の空気感を吹き込み、恵比寿の店舗で実際に流れている時間軸をデジタル上でも共有しています。これにより、公式Webサイトとしての信頼性と、SNS特有の親近感・鮮度を両立させました。

本質を突くデザインが、ブランドの「次の30年」を支える資産となる

日仏会館の斜め向かいという恵比寿の閑静なエリアで、長年培われてきたルーモアズのブランド力。 その本質は「プロが認める確かな技術」と「細部へのこだわり」にあります。 今回のWebデザイン制作では、過度な装飾を削ぎ落とし、主役である「花」の色彩とフォルムが最も美しく映える、余白を活かしたミニマルなUI(ユーザーインターフェース)を採用しました。 検索エンジン最適化(SEO)においては、「恵比寿 花屋」「恵比寿ガーデンプレイス 花屋」といったローカルキーワードに加え、「楽屋花 恵比寿」「活け込み 恵比寿」「展示会・ディスプレイ 恵比寿」といった専門性の高いキーワードを構造化して配置。 これにより、特定の目的を持つ BtoB・BtoC 両方の層に対して的確なアプローチを可能にしています。 実店舗の確かなクラフトマンシップを、0と1のデジタル世界で正しく翻訳すること。 その論理的なアプローチの結果、既存のファンには使いやすく、新しいお客様にはルーモアズの世界観を鮮烈に印象づける、持続可能なプラットフォームが完成しました。