




Adobe Visual Communications ’95 総合アートディレクション
プロジェクトの背景と目的
1995年、デジタルクリエイティブが急速に加速する中で開催された「Adobe Visual Communications ’95」。 本プロジェクトにおいて、イベントの顔となるメインパンフレットのアートディレクション、およびデザイン制作を担当いたしました。 単なる製品カタログに留まらず、アドビ製品が切り拓く「視覚コミュニケーションの未来」を体現する一冊として、当時の最先端技術とデザイン理論を融合させた設計を行っています。デザインコンセプトと設計思想
- ダイナミックなビジュアル構成: PhotoshopやIllustratorといったツールがもたらす「自由な創造性」を象徴するため、大胆なタイポグラフィと緻密なグラフィック要素をレイアウト。ページをめくるごとに新しい視覚体験が広がる、ストーリー性のある構成を追求しました。
- 情報のアーキテクチャ: 複雑なセミナー情報や製品スペックを、デザイナーの視点で再構築。グリッドシステムをベースにしながらも、遊び心のある余白(ホワイトスペース)を配置することで、情報の「読みやすさ」と「感性への訴求」を高い次元で両立させています。
クリエイティブの意義
このパンフレットは、DTP(デスク・トップ・パブリッシング)が成熟期へと向かう時代において、デジタルツールがいかに人間の創造力を拡張できるかを示す、一つの「回答」として制作されました。 ここで実践した「ブランドの世界観をシステムとして構築する」という手法は、現在のMARZ DESIGNが提供するブランディングやUI/UXデザインのルーツとなっており、時代が変わっても色褪せないデザインの本質を体現しています。関連記事:Adobeブランドの視覚設計とアートディレクション
本プロジェクトと共通の設計思想(グリッドシステム、ブランド・ローカライズ)を持つ、アドビ関連の制作実績です。あわせてご覧ください。- Adobe Visual Communications ’95:デジタルクリエイティブの夜明け 1995年、アドビが日本で本格展開を開始した際の歴史的展示会プロジェクト。黎明期のデジタルブランドを日本市場へ定着させたアートディレクションの記録です。
- Adobe公式ガイドブックのトータルデザイン:ツールと表現を繋ぐ視覚設計 Photoshop 5.0等の公式マニュアルにおけるエディトリアルデザイン事例。機能美と操作性を両立させた情報設計の記録です。
- Adobe Japan Store プロモーションパンフレット:オンライン販売黎明期の信頼構築 日本初の公式ストア開設時の広報戦略。黄金比を用いたレイアウトで、紙からWebへのシームレスなユーザー導線を設計しました。
- Adobe Digital Publishing:デジタル出版の未来を体系化する視覚設計 デジタル出版ワークフローをインフォグラフィックスで可視化。複雑なソリューションを日本のクリエイティブ市場へ最適化した事例です。