Adobe Japan Store 2000年開設時のプロモーションパンフレット:黄金比を用いた情報設計とアートディレクション実績
Adobe Japan Store 2000年開設時のプロモーションパンフレット:黄金比を用いた情報設計とアートディレクション実績
Adobe Japan Store 2000年開設時のプロモーションパンフレット:黄金比を用いた情報設計とアートディレクション実績

Adobe Japan Store プロモーションパンフレット・アートディレクション

アドビシステムズ(現アドビ)が2000年3月に日本国内で開設した公式オンライン販売サイト「Adobe Japan Store」の認知拡大と利用促進を目的とした広報パンフレット。 デジタルデバイス上での購入が一般的ではなかったオンライン販売の黎明期において、印刷媒体を通じてオンラインストアという「目に見えない店舗」への信頼感を構築し、スムーズなユーザー誘導を実現する情報設計を行いました。 グローバルブランドが持つ洗練されたイメージを維持しつつ、日本独自の購買習慣に合わせたローカライズを徹底し、ブランド価値を直接的なコンバージョンへと繋げるアートディレクションを実践しています。

デジタルとアナログを繋ぐ情報設計

  • 黄金比による視覚的ヒエラルキーの構築: レイアウトの基盤に黄金比を採用。主力製品(Adobe Photshop、Adobe Illustrator、Adobe Golive、Adobe Acrobat等)をダイナミックに配置しながらも、知的で安定感のある紙面構成を実現することで、ブランドの格を損なうことなく視線を誘導します。
  • オンライン体験へのシームレスな導線: 誌面から実際のWebサイトへアクセスした際の違和感を払拭するため、サイトのUI(ユーザーインターフェース)とパンフレットのビジュアルを高度に同期。直感的に「何が、どこで買えるのか」を理解させるフローを構築しました。
  • 製品ラインナップの体系的整理: 多岐にわたるアドビ製品群を、用途やカテゴリーごとに一目で把握できるインデックス・デザイン。複雑な製品構成をエディトリアルデザインの視点で整理し、ユーザーの検討プロセスを簡略化する情報の「地図」を提供しました。
  • グローバルガイドラインの精緻なローカライズ: 本国のブランドトーンを尊重しつつ、和文タイポグラフィの可読性を最大化。デジタルブランド特有の清潔感と、日本のプロフェッショナルが求める緻密さを融合させた、高品位な印刷表現を追求しました。

クリエイティブの総括

本プロジェクトの核心は、2000年のオンラインストア開設という歴史的転換点において、新しい販売形態をいかにブランドの伝統と信頼性の中に着地させるかにありました。 「物理的な媒体(パンフレット)からデジタル空間(Web)へユーザーを導く」という、当時としては先駆的なこの設計思想は、現在のMARZ DESIGNが提供するオムニチャネルなブランド体験やUI/UXデザインの確固たる原点となっています。

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